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駐車場の素材、どっちを選ぶ?賢い選び方ガイド

リフォーム・住宅情報のプロが教える裏技
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元リフォーム営業マンが語る!コンクリートとアスファルトの真実

ユースケ
ユースケ

こんばんは、元リフォーム営業マンのユースケです。

「マイホームの駐車場、どんな素材にしようか?」

家づくりやリフォームを考えるとき、意外と見落としがちなのが駐車場の素材です。

「車が停められれば、何でもいいかな…」

そう思って、ハウスメーカーや工務店にお任せしてしまう方も多いのですが、実は駐車場の素材選びは、家の見た目だけでなく、メンテナンス費用や耐久性にも大きく影響します

私もリフォーム営業マン時代、お客様から「駐車場のコンクリートにヒビが入ってしまったんだけど…」「アスファルトが夏場に柔らかくなって、車のタイヤ跡がついてしまった…」といったご相談をよく受けました。

コンクリートとアスファルト、どちらも道路や駐車場でよく使われる素材ですが、その性質や特徴は全く異なります。

今回は、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、あなたの家にはどちらが最適なのか、元リフォーム営業マンの視点から徹底的に解説していきます。

コンクリートとアスファルト、まずは基本を知ろう

まずは、それぞれの素材が何でできているのか、基本的なところから見ていきましょう。

  • コンクリート:
    • 原材料: セメント、水、砂、砂利
    • 特徴: 非常に硬く、圧縮に強い。時間をかけて固まるため、工期が長い。
  • アスファルト:
    • 原材料: 石油を精製した後に残る粘着性のある物質
    • 特徴: 熱を加えると柔らかくなり、冷めると固まる。柔軟性があり、伸縮性に優れている。

この「硬さ」と「柔軟性」が、それぞれの素材の性質を決定づける大きな違いになります。

徹底比較!コンクリートvsアスファルト

それでは、皆さんが一番気になるであろう、費用、工期、耐久性、施工性について、具体的に比較してみましょう。

項目 コンクリート アスファルト ユースケの視点
費用 1㎡あたり約1.5万円が相場。 コンクリートの60~80%程度の費用。 初期費用を抑えたいならアスファルト。でも、この後の「耐久性」を見れば、安さだけでは選べないことが分かります。
工期 施工後、使用まで約1週間。 施工後、すぐに使用可能。 とにかく早く使いたいならアスファルト。駐車場が1台しかない家庭では、この工期の差は大きい。
耐久性 20〜30年が一般的。手入れをすれば50年以上もつことも。 約10年。夏場の熱で柔らかくなりやすい。 これが一番重要! アスファルトは10年で再舗装が必要になる可能性が高く、長期的に見るとコンクリートの方がコストパフォーマンスが高いことが多いです。
施工性 ポンプ圧送で狭い場所もOK。 ロードローラーなど機械が必要。 住宅の駐車場は、入り組んだ場所にあることも。小回りが利くのはコンクリートです。

 

なぜ、戸建ての駐車場は「コンクリート」が主流なのか?

上記の比較表を見れば一目瞭然ですが、初期費用や工期だけを比べると、アスファルトの方が優れているように見えます。

それなのに、なぜ日本の多くの戸建て住宅の駐車場は、コンクリートが選ばれているのでしょうか?

それは、「耐久性」と「総合的なメンテナンスコスト」に大きな理由があります。

1. 驚くほどの「耐久性」

コンクリートは、セメントや砂利といった無機物でできているため、紫外線や温度変化による劣化が非常に少ないです。一度施工すれば、ひび割れなどが起きない限り、数十年単位でのメンテナンスは不要です。

一方、アスファルトは石油由来の有機物で、熱や紫外線、水分に弱いです。日本の夏は非常に暑く、アスファルトの表面温度は60度以上になることも珍しくありません。熱で柔らかくなったアスファルトは、車の重みでへこんだり、タイヤの跡がくっきり残ったりすることがあります。

2. トータルコストで考える

アスファルトは初期費用が安く済みますが、約10年で再舗装が必要になります。一方、コンクリートは初期費用こそ高いものの、その後20〜30年、場合によっては50年以上もメンテナンス費用がかからないケースもあります。

「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、まさにその通りです。目先の費用だけにとらわれず、長期的な視点で考えることが、賢い選択です。

3. デザイン性の高さ

コンクリートは、刷毛で模様をつけたり、色を混ぜたり、タイルやレンガと組み合わせたりすることで、様々なデザインに対応できます。これにより、駐車場のコンクリートも、おしゃれな外構の一部として、家の見た目を引き立ててくれます。

アスファルトは、基本的に黒色一択です。

アスファルトが選ばれる「例外」ケース

では、アスファルトは全くの選択肢にならないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。いくつかのケースでは、アスファルトの方が適している場合もあります。

1. 寒冷地での駐車場

北海道や東北地方など、冬の寒さが厳しい地域では、アスファルトが主流です。

なぜなら、コンクリートは内部に含まれた水分が凍結と融解を繰り返すことで、ひび割れや破損が起きやすいからです。柔軟性のあるアスファルトは、こうした環境に強く、ひび割れが起きにくいというメリットがあります。

2. とにかく「初期費用」を抑えたい

家の建築費用で予算を使い切ってしまい、駐車場の費用をできるだけ抑えたいという場合も、アスファルトは有効な選択肢となります。

ただし、この場合でも、10年後の再舗装費用をあらかじめ計画に入れておくことが重要です。

最新技術で進化するコンクリート

最後に、最近注目されている新しいコンクリートの技術をご紹介します。

ドライテックコンクリート

このコンクリートは、内部に隙間が多く、雨水を素早く地中に浸透させることができます。これにより、水たまりができにくく、雨の日に靴が濡れる心配もありません。また、水を流すための排水設備が不要になるため、工事費用を抑えられるというメリットもあります。

さらに、熱をため込みにくく、夏場の表面温度の上昇を抑える効果もあるため、駐車場の照り返しを軽減してくれます。

 

まとめ:あなたのライフスタイルに合わせた選択を

いかがでしたでしょうか。

駐車場の素材選びは、単なる見た目の問題ではありません。初期費用、工期、そして何より長期的なメンテナンス費用を総合的に考えることが重要です。

  • 初期費用を抑えたい、早く使いたい、そして寒冷地にお住まいならアスファルト
  • 長期的なコストパフォーマンスを重視し、家の見た目にもこだわりたいならコンクリート

もし、どちらを選ぶべきか迷ったら、ぜひプロの専門家に相談してみてください。

あなたの駐車場の環境やライフスタイルに合わせた、最適な提案をしてくれるはずです。

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