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【後悔しないお風呂選び】ユニットバスの定価と実売価格のカラクリを徹底解説!

リフォーム・住宅情報のプロが教える裏技
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ユースケ
ユースケ

風呂選びは、新築やリフォームにおいてワクワクする半面、「結局いくらになるの?」「何を選べばいいの?」と頭を悩ませる方も少なくありません。特に、ショールームで見た素敵なユニットバスの「定価」と、実際の見積もり価格の差に驚くことはよくある話です。

なぜ、こんなにも値段が違うのでしょうか?そして、後悔しないお風呂選びのためには、一体何をどう決めれば良いのでしょうか?

この記事では、お風呂(ユニットバス)の価格のカラクリを解き明かし、定価と実売価格の差の理由を深掘りします。さらに、お風呂選びで絶対に押さえておくべきポイント、浴室を構成する様々な要素、そして後悔しないための賢い選び方まで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。


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1. お風呂の「定価」と「実際の値段」が大きく異なる理由

住宅設備、特にユニットバスの価格は、家電製品のように「定価=販売価格」とはなりません。ショールームで目にする価格はあくまでメーカーが設定した「希望小売価格」であり、実際に購入する価格は大きく異なります。

1.1 複雑な流通経路と「掛け率」の存在

ユニットバスは、メーカーから直接消費者に販売されることはほとんどありません。一般的には以下のような流通経路をたどります。

メーカー → 商社・一次問屋 → 工務店・リフォーム会社 → 消費者

この各段階で、中間マージンが発生します。メーカーが工務店やリフォーム会社に販売する際、定価に一定の「掛け率(値引率)」を適用します。例えば、定価100万円のユニットバスが「掛け率0.6(60%)」であれば、工務店は60万円で仕入れることになります。

この掛け率は、取引量や関係性によって異なり、大手ハウスメーカーや大規模な工務店ほど有利な掛け率で仕入れることができる傾向にあります。この仕入れ値に、工務店やリフォーム会社の利益、工事費などが加算され、最終的な見積もり価格が算出されるため、定価とは大きくかけ離れた金額になるのです。

1.2 工事費用は価格に含まれない

ショールームに表示されている定価は、あくまでユニットバス「本体」の価格です。これには、以下の費用は含まれていません。

  • 解体費:既存のお風呂を撤去する費用。
  • 搬入費:ユニットバス部材を現場まで運ぶ費用。
  • 組立費:ユニットバスを組み立てる費用。
  • 給排水・電気・換気工事費:新しいユニットバスに合わせて配管や配線を接続する費用。
  • 木工事・内装工事費:間仕切り壁の補修や、脱衣所の床・壁の補修費用。
  • 産業廃棄物処理費:発生した廃材を処分する費用。

これらの工事費用が本体価格に上乗せされるため、定価と最終価格との間に大きなギャップが生まれます。特にリフォームの場合は、既存の状態によって解体や補修の費用が変わるため、見積もりを比較検討することが重要です。

1.3 メーカーによる価格戦略とモデルチェンジ

ユニットバスメーカーは、多様なグレードやオプションを設定しています。

  • 豊富なグレード:普及価格帯からハイグレードモデルまで、様々な価格帯の商品が用意されています。
  • オプションの多さ:標準仕様は最低限の機能のみで、快適性を高める様々な設備(浴室乾燥機、ミストサウナ、ジェットバス、追い焚き機能など)はほとんどがオプション扱いとなります。これらのオプションを追加するごとに価格は跳ね上がります。
  • 頻繁なモデルチェンジ:家電製品と同様に、ユニットバスも数年ごとにモデルチェンジが行われます。新型の登場に伴い、旧型モデルが割引されることもあります。

これらの要因が複雑に絡み合い、最終的な見積もり価格は定価と大きく異なるものとなるのです。


2. 後悔しないお風呂選び!最初に決めるべき「最重要ポイント」

お風呂選びを始める前に、まず「何を優先したいか」を明確にすることが、後悔しない家づくりの第一歩です。

2.1 予算を明確にする

これが最も重要です。漠然と「いくらくらいかな…」と考えるのではなく、具体的な上限額を決めましょう。

  • 本体価格だけではない:前述の通り、工事費も含めた「総額」で予算を考えましょう。
  • グレードとオプションの優先順位:予算内で、どの程度のグレードやオプションを取り入れたいのか、優先順位をつけましょう。

2.2 浴室の「サイズ」を決める

浴室の広さは、後から変更が非常に難しい要素です。まずは、現在の住宅の状況や、新築であれば敷地や間取りの制約の中で、設置可能なサイズを把握しましょう。

  • 一般的なサイズ表記:ユニットバスのサイズは、奥行きと幅の寸法で表記されます。例えば「1616サイズ」は、内寸が約160cm×160cmを意味します。
  • スペースの確認
    • リフォームの場合:現在の浴室の広さを正確に測りましょう。柱や梁の位置、窓の大きさなども確認が必要です。
    • 新築の場合:間取り図で浴室のスペースを確認し、希望するサイズが納まるか設計士と相談しましょう。
  • サイズ変更の難しさ:サイズを大きくするには壁を壊したり、間取りを変更したりと大掛かりな工事が必要になり、費用も大きく跳ね上がります。

2.3 浴槽の「種類」と「形状」を決める

浴槽は、お風呂の快適性を大きく左右する要素です。

  • 素材
    • FRP(繊維強化プラスチック):最も一般的で安価。加工しやすく、軽量。保温性は低いが、比較的丈夫。
    • 人工大理石:FRPより高価で、滑らかな質感と高い耐久性が特徴。高級感があり、清掃もしやすい。保温性もFRPより高い。
    • ホーロー:金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたもの。耐久性、保温性に優れ、肌触りも滑らか。重量があり、高価。
    • ステンレス:業務用などにも使われる耐久性の高い素材。保温性は低い。
  • 形状
    • ストレート型:最も一般的でシンプルな形状。足を伸ばして入りやすい。
    • 半身浴型:浴槽内に段差があり、半身浴が楽しめる。節水効果もある。
    • ワイド型:浴槽の幅が広く、ゆったりと入れる。
    • ベンチ型:浴槽内に座るためのベンチがあり、高齢者や子供にも優しい。
  • 保温性:断熱材を浴槽の周囲に施す「保温浴槽」や、風呂フタにも断熱材を入れることで、お湯が冷めにくい工夫がされたものが人気です。光熱費の節約にも繋がります。

3. お風呂選びで検討すべき「主要な構成要素」と「オプション」

基本的な予算、サイズ、浴槽を決めたら、次に浴室を構成する細かな要素や、あると便利なオプションについて検討していきましょう。

3.1 床材:安全性と清掃性がカギ

  • 滑りにくさ:特に高齢者や小さな子供がいる家庭では重要です。水に濡れても滑りにくい表面加工が施された床材を選びましょう。
  • 水はけの良さ:すぐに乾く素材や、水がスムーズに排水される溝のデザインなどが工夫されています。
  • 保温性(冷たさの軽減):冬場にヒヤッとしないように、断熱材が施された床や、足元が温かく感じる素材(例:TOTOのほっカラリ床、LIXILのキレイサーモフロア)が人気です。
  • 清掃性:汚れが付きにくく、カビが発生しにくい加工がされているか、目地の掃除がしやすいかなどを確認しましょう。

3.2 壁パネル:デザインと清掃性

  • デザイン:色、柄、質感など、浴室の雰囲気を大きく左右します。ショールームで実物を見て、好みのものを選びましょう。
  • 素材:多くのユニットバスでは、FRPやアクリル人造大理石などのパネルが使われます。最近では、マグネットが使えるホーローパネル(タカラスタンダードなど)も人気です。
  • 清掃性:カビや水アカが付きにくい加工、目地の少ない大判パネルなどが清掃性を高めます。

3.3 換気設備:浴室の快適性を左右する重要ポイント

換気設備は、浴室のカビや湿気を防ぐために非常に重要です。

  • 換気扇
    • 一般的な換気扇:シンプルに浴室の空気を排出するタイプ。
    • 浴室換気乾燥機:換気機能に加え、暖房、乾燥、涼風といった機能を備えます。雨の日の洗濯物乾燥や、冬場のヒートショック対策に非常に有効です。
  • 暖房機能:冬場の入浴時の温度差をなくし、ヒートショックのリスクを軽減します。
  • 乾燥機能:浴室内の湿気を取り除き、カビの発生を抑制します。洗濯物を干すスペースとしても活用できます。
  • 涼風機能:夏場の入浴時に、扇風機のように涼しい風を送ることで、のぼせを防ぎます。
  • ミストサウナ:霧状の温水が全身を包み込み、発汗を促す機能。美容やリラックス効果が期待できます。

3.4 シャワー:節水と快適性を両立

  • シャワーヘッド
    • 節水シャワー:水の量を減らしながらも、勢いを維持することで節水効果を高めます。
    • エアインシャワー:空気を含んだ大粒の水滴で、節水しながらもたっぷりとした浴び心地を実現します。
    • デザイン:シンプルなものから、多機能なものまで様々です。
  • シャワーフック:高さを自由に調整できるスライドバータイプが便利です。

3.5 鏡・収納棚・カウンター:使い勝手と清掃性

  • :曇り止め加工が施されたものが一般的です。縦長・横長など形状も様々です。
  • 収納棚:シャンプーや石鹸などを置く棚。ワイヤーラック、樹脂製、マグネット式などがあります。取り外し可能で清掃しやすいものがおすすめです。
  • カウンター:シャンプーなどを置くスペース。取り外し可能で清掃しやすい、いわゆる「カウンターレス」を選ぶことで、清掃の手間を大幅に減らせます。

3.6 照明:明るさと雰囲気

  • 種類:ダウンライト、シーリングライト、ライン照明などがあります。
  • 色温度:温かみのある電球色、明るい昼白色など、浴室の雰囲気に合わせて選びましょう。調光機能付きの照明もあります。

3.7 ドアの種類:開き方と清掃性

  • 開き戸:一般的なドア。浴室の入口に開閉スペースが必要です。
  • 引き戸:開閉スペースが不要で、バリアフリー対応もしやすい。レール部分に汚れがたまりやすいことも。
  • 折れ戸:省スペースで開閉できるが、構造が複雑で汚れがたまりやすい傾向にあります。

4. 賢いお風呂選びの進め方と後悔しないための注意点

ここまで様々な要素を見てきましたが、いざ選ぶとなると迷ってしまいますよね。そこで、具体的な選び方の手順と、失敗しないための注意点をご紹介します。

4.1 ショールームを有効活用する

  • 体感する:カタログやウェブサイトだけでは分からない、実際の広さ、素材の質感、浴槽の入り心地、シャワーの浴び心地などを体感しましょう。
  • 複数メーカーを比較する:TOTO、LIXIL、Panasonic、タカラスタンダードなど、主要なメーカーのショールームをいくつか訪れ、それぞれのメーカーの強みや特徴を比較しましょう。
  • 見積もりを取る:気に入ったプランがあれば、必ずその場で(または後日)見積もりを出してもらいましょう。その際、標準仕様の価格と、オプションを追加した場合の価格の両方を確認することが重要です。
  • ショールーム(メーカー)はユニットバスの見積りを個人のお客様へ出す事はありません。工務店やリフォーム店の営業担当者と一緒に行くことがおすすめです。

4.2 優先順位を決める

予算の中で、どの機能やデザインを最も重視したいのか、家族と話し合って優先順位をつけましょう。

  • 絶対に必要なもの:例:浴室換気乾燥機は必須、床の滑りにくさは最重要。
  • あれば嬉しいもの:例:保温浴槽、デザイン性の高い壁パネル。
  • 妥協できるもの:例:鏡のサイズ、収納棚の素材。

4.3 メンテナンス性と清掃性を重視する

日々の手入れが楽かどうかは、住んでからの満足度に大きく影響します。

  • カビが生えにくい素材や構造:水はけが良い床、目地が少ない壁パネル、取り外せるカウンターや棚など。
  • 換気性能:浴室乾燥機など、強力な換気能力を持つものを選ぶと、カビの発生を抑えられます。

4.4 担当者と密に連携する

ハウスメーカーや工務店の担当者、リフォーム会社の担当者と、希望や予算について正直に伝え、密に連携を取りましょう。

  • プロの意見を聞く:プロは多くの施工経験から、メリット・デメリット、注意点などを熟知しています。
  • 無理な要望は伝えない:予算や構造上の制約で無理なことは、早めに教えてもらいましょう。
  • 見積もりを細かく確認:追加費用が発生する可能性のある項目(既存の撤去費用、搬入経路など)を細かく確認し、不明な点は質問しましょう。

4.5 長期的な視点で考える

  • ライフステージの変化:子供の成長、高齢になった時のことを考慮し、手すりの設置スペース、出入りしやすいドア、滑りにくい床などを検討しましょう。
  • 光熱費:保温浴槽や節水シャワーなど、初期費用はかかっても長期的に光熱費を抑えられる設備もあります。

まとめ:賢いお風呂選びで、毎日がもっと快適に!

お風呂の「定価」と「実際の値段」が異なるのは、複雑な流通経路、掛け率、そして工事費用が別途かかるためです。これを理解すれば、提示された見積もり価格に過度に驚くことはなくなるでしょう。

後悔しないお風呂選びの鍵は、まず予算とサイズを明確にし、その上で浴槽の種類や床材、換気設備などの構成要素を一つずつ検討していくことです。特に、日々の清掃性やメンテナンスのしやすさ、そして長期的な視点での使い勝手も考慮に入れることが重要です。

ショールームで実物を体験し、複数のメーカーを比較検討し、そして担当者と密にコミュニケーションを取ることで、あなたのライフスタイルに合った、快適で長持ちする理想のバスルームを手に入れることができるでしょう。お風呂は毎日の疲れを癒す大切な場所。ぜひ賢い選択で、後悔のないお風呂選びを実現してください。

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