
こんにちは!元リフォーム営業マンのユースケです。
「新しいキッチンにしたいけど、どのメーカーのどのグレードを選べばいいか分からない…」
「ショールームに行ったけど、種類が多すぎて結局何がいいのか分からなかった…」
そんなお悩みを抱えていませんか?キッチン選びは、リフォームの中でも特にワクワクする一方で、迷ってしまうポイントが多い場所ですよね。
実は、キッチンには大きく分けて**「普及グレード」「中級グレード」「高級グレード」**の3つの価格帯があります。それぞれ特徴があり、どんな暮らしをしたいかによって最適な選択肢は変わってきます。
今回は、人気キッチンメーカーのグレード情報に、私の営業経験で培った「お客様には直接言わないけど、これを知っておくと得する!」という裏話も交えながら、それぞれのグレードの特徴、人気モデル、そして「ユースケ的」おすすめポイントを徹底解説していきます!
この記事を読めば、あなたの理想のキッチンが、予算内で見つかるヒントがきっと見つかるはずです。
1. キッチンの「グレード」って何?
キッチンのグレードとは、簡単に言うと「標準装備の機能や素材のレベル」のこと。グレードが上がるにつれて、使える素材の選択肢が増えたり、最新機能が搭載されたり、デザイン性が向上したりします。
しかし、「高ければ高いほど良い」というわけではありません。ご自身のライフスタイルや予算、そして将来を見据えた使い方を考慮して、最適なグレードを選ぶことが大切です。
2. 普及グレード:賢くコストを抑えて、毎日を快適に!
まずは、最も手軽に導入できる「普及グレード」から見ていきましょう。
【普及グレードの特徴】
- コストパフォーマンスに優れる: 予算を抑えたい方、初めてのリフォームの方に最適です。
- 基本機能はしっかり網羅: シンク、コンロ、収納といったキッチンの基本機能は十分に備わっています。
- シンプルなデザイン: カラートバリエーションや素材の選択肢は限られることが多いですが、どんなインテリアにも合わせやすいシンプルなデザインが多いです。
- カスタマイズ性は限定的: オプションを追加することで、ある程度の機能アップは可能ですが、中級・高級グレードに比べると自由度は低めです。

【ユースケ的ポイント】 普及グレードは「必要十分」な機能が揃っているのが魅力です。新築の建売住宅や、賃貸物件のリフォームでもよく採用されます。実は、この普及グレードでも十分満足して長く使っているお客様はたくさんいらっしゃいます。 もし「予算は抑えたいけど、使い勝手は譲れない!」という方は、この普及グレードに、必要なオプションだけをピンポイントで追加する、という考え方がおすすめです。例えば、食洗機だけは欲しい、引き出し収納は全てスライド式にしたい、といった要望は、普及グレードでも叶えられることが多いですよ。
【人気メーカーの普及グレードモデル】
クリナップ:ラクエラ
クリナップの「ラクエラ」は、まさに普及グレードの代表格と言えるでしょう。
- 強み:
- コストパフォーマンス: 非常に手頃な価格でありながら、クリナップの技術が活かされた高い品質を誇ります。
- 選べる扉カラー: 普及グレードの中では、扉カラーのバリエーションが比較的豊富です。シンプルな単色から木目調まで、幅広い選択肢があります。
- 「流レールシンク」への変更も可能: オプションにはなりますが、上位グレードの「ステディア」でも人気の「流レールシンク」を選ぶことができます。シンクのゴミをスムーズに排水口へ流すことができるので、シンクの掃除が格段に楽になります。
- レンジフードの選択肢: レンジフードも上位グレードのものが選べるなど、パーツ単位でのカスタマイズ性が魅力です。
- ユースケ的ラクエラの活用術: 「ラクエラ」は、まさに「高見え」を狙えるグレードです。扉カラーを木目調にしたり、ワークトップを人工大理石にしたりするだけで、ぐっと高級感が出ます。さらに「流レールシンク」を追加すれば、機能性もアップ。シンプルだけど、賢く選べば大満足のキッチンが手に入りますよ。
LIXIL:シエラS (旧シエラ)
LIXILの「シエラS」も、普及グレードで非常に人気があります。
- 強み:
- デザイン性: シンプルでありながら、洗練されたデザインが特徴です。どんな空間にも馴染みやすいです。
- 「ひろびろシンク」: 大きな鍋も洗いやすい広々としたシンクが魅力。オプションでWサポートシンクなど多機能シンクも選べます。
- 収納力: 豊富な収納バリエーションで、キッチンのものがすっきり片付きます。
- ユースケ的シエラSの活用術: LIXILのシエラSは、特に「デザインと使いやすさのバランス」を重視する方におすすめです。最近のトレンドに合わせたカラートレンドにも対応しているので、シンプルだけどモダンなキッチンにしたい、という方には最適です。
トクラス:Bb (ビービー)
楽器メーカーとしても有名なヤマハの技術が活かされた「トクラス」の「Bb」も普及グレードで根強い人気です。
- 強み:
- 人造大理石の品質: トクラスの人造大理石は、熱や衝撃に強く、汚れが染み込みにくい特徴があります。触り心地も滑らかで、高級感があります。
- シンクとカウンターの継ぎ目がない: カウンターとシンクが一体型になっているため、汚れがたまりにくく、お手入れが簡単です。
- 豊富なカラーバリエーション: 人造大理石のカラーバリエーションが豊富で、好みに合わせて選べます。
- ユースケ的Bbの活用術: トクラスを選ぶなら、やはり「人造大理石」のワークトップは外せません。他のメーカーの人工大理石とは一線を画す品質なので、ここを重視する方には迷わずBbをおすすめします。シンプルなキッチンでも、ワークトップの色で個性を出すことができますよ。
3. 中級グレード:機能とデザインのバランスを追求!
次に、普及グレードよりワンランク上の「中級グレード」を見ていきましょう。
【中級グレードの特徴】
- 機能性の向上: 普及グレードにはない、より便利な機能や最新技術が搭載されます。
- 素材の選択肢が広がる: 扉材やワークトップの素材、カラーバリエーションが豊富になり、デザインの自由度が高まります。
- 耐久性の向上: より質の高い素材が使われるため、耐久性が向上し、長く愛用できます。
- カスタマイズ性の高さ: オプションの選択肢も増え、より自分好みのキッチンを作りやすくなります。

【ユースケ的ポイント】 中級グレードは、まさに「費用対効果が高い」と私が個人的に最もおすすめする価格帯です。普及グレードでは物足りない、かと言って高級グレードほどの予算はかけられない…という方にぴったりです。特に、毎日料理をする方や、キッチンでの時間を大切にしたい方には、この中級グレードで「ちょっといいもの」を選ぶ価値は十分にあると思います。
【人気メーカーの中級グレードモデル】
クリナップ:ステディア
「ステディア」は、クリナップの中級グレードの主力商品です。
- 強み:
- ステンレスキャビネット: クリナップの最大の特徴とも言えるのが、キャビネットの素材にステンレスを採用している点です。湿気やサビ、カビ、臭いに強く、非常に衛生的で耐久性にも優れています。
- 「流レールシンク」標準搭載: 普及グレードのラクエラではオプションだった「流レールシンク」が標準搭載。日々のシンク掃除が格段に楽になります。
- 豊富なデザイン・カラー: 扉カラーのバリエーションが非常に豊富で、木目、石目、鏡面など多彩な質感から選べます。
- 豊富な収納プラン: 空間を無駄なく活用できる多彩な収納プランが用意されており、調理器具や食器などをすっきりと収納できます。
- ユースケ的ステディアの活用術: ステディアのステンレスキャビネットは、本当に「一生モノ」と言えるほど頑丈で衛生的です。特に湿気がこもりやすいマンションなどでのリフォームには、このステンレスの強みは絶大です。長く、清潔にキッチンを使いたいという方には、ぜひステディアを検討してほしいですね。扉材のデザインも豊富なので、見た目にもこだわりたい方にはおすすめです。
LIXIL:ノクト
LIXILの「ノクト」は、シエラSの上位モデルとして、デザイン性と機能性を高めた中級グレードキッチンです。
- 強み:
- デザインの幅広さ: よりトレンドを取り入れたデザインや、上質な素材の扉カラーが豊富に揃っています。
- 「よごれんフード」: ファンを汚さない構造で、お手入れが劇的に楽になる「よごれんフード」が選択可能です。
- 「Wサポートシンク」: 2段のレーンとプレートを組み合わせて、調理と洗い物を効率的に行える多機能シンクです。
-
ユースケ
- ユースケ的ノクトの活用術: ノクトは、デザインにこだわりたい方に特におすすめです。特に、リビング・ダイニングと一体になったLDK空間では、キッチンのデザインがLDK全体の印象を大きく左右します。ノクトであれば、LDKのインテリアに合わせたおしゃれなキッチンを実現しやすいでしょう。「よごれんフード」は、日々の家事負担を大幅に軽減してくれるので、共働きのご家庭や、忙しい方にはぜひ検討してほしいオプションです。
4. 高級グレード:妥協なきハイクオリティとデザイン!
最後に、キッチンの最高峰「高級グレード」をご紹介します。
【高級グレードの特徴】
- 最高品質の素材と機能: 天然石のワークトップ、無垢材の扉、最新の調理機器など、最高級の素材と機能が惜しみなく投入されます。
- 洗練されたデザイン: 空間全体のデザインと調和するよう、細部にまでこだわった洗練されたデザインが魅力です。
- フルオーダー感覚のカスタマイズ: ほぼフルオーダー感覚で、希望通りのキッチンを実現できます。
- 圧倒的な存在感: キッチンがLDKの主役となり、空間全体の価値を高めます。

【ユースケ的ポイント】 高級グレードは、まさに「夢のキッチン」を実現する選択肢です。予算は青天井になりがちですが、その分、他にはない唯一無二のキッチンを手に入れることができます。特に料理が趣味の方、来客が多くキッチンを魅せる空間にしたい方、そして何よりも「最高の満足度」を追求したい方におすすめです。ただし、高級グレードになると、各メーカーの得意分野やこだわりが色濃く出ます。ショールームで実際に見て触れて、ご自身の目で確かめることが非常に重要になります。
【人気メーカーの高級グレードモデル】
LIXIL:リシェルSI
LIXILの高級グレード「リシェルSI」は、特にそのデザイン性と機能性で注目を集めています。
- 強み:
- 「セラミックトップ」: 熱や傷、汚れに非常に強く、デザイン性も高いセラミック製のワークトップが選択できます。高温の鍋を直接置いても大丈夫なほど頑丈です。
- 「らくパッと収納」: 扉の開閉と連動して引き出しが手前に傾き、中のものが取り出しやすい収納システムです。
- 豊富な扉デザイン: 本物の木材や金属のような質感を持つ扉デザインなど、上質な空間を演出する選択肢が豊富です。
- 充実したオプション: 食洗機やIHクッキングヒーターなども、海外製の高性能なものを選べます。
- ユースケ的リシェルSIの活用術: リシェルSIのセラミックトップは、本当に素晴らしいです。料理中に熱い鍋をサッと置きたい、カッターで食材を切る作業が多い、という方には、このセラミックトップは最高の選択肢です。デザイン性も非常に高く、LDK全体がワンランク上の空間になります。予算が許すなら、ぜひ検討してほしい逸品です。
クリナップ:セントロ
クリナップの最高級グレード「セントロ」は、ステンレスキャビネットの強みを受け継ぎつつ、さらなる上質さを追求したキッチンです。
- 強み:
- 「オールステンレス」: キャビネットはもちろん、ワークトップやシンクもステンレスにできるなど、より高いレベルでのステンレスキッチンを実現できます。
- デザイン性の高さ: 扉材やワークトップの選択肢が非常に豊富で、重厚感のあるデザインからモダンなデザインまで、あらゆる空間にマッチします。
- 機能美: クリナップならではの機能性の高さと、洗練されたデザインが融合しています。
- ユースケ的セントロの活用術: 「セントロ」は、クリナップのステンレスへのこだわりが詰まったキッチンです。特に、衛生面や耐久性を最重視する方、そしてプロの厨房のような機能美を自宅にも取り入れたい方には、セントロが最高の選択肢となるでしょう。オールステンレスのキッチンは、使えば使うほど味が出て、愛着がわくこと間違いなしです。
5. ユースケが語る!キッチン選びで本当に大切なこと
これまで各グレードと人気モデルをご紹介してきましたが、最後に元リフォーム営業マンとして、キッチン選びで本当に大切なことをお伝えします。
5.1. 予算を明確にする
まずは、キッチンにかけられる予算を明確にしましょう。漠然とした予算では、選べる選択肢が多すぎて迷ってしまう原因になります。ざっくりとでも良いので、予算の上限と下限を決めておくことで、スムーズな選定が可能です。
5.2. ライフスタイルを想像する
どんなキッチンが欲しいか、ではなく、「キッチンでどんな暮らしがしたいか」を具体的に想像してみてください。
- 毎日どのくらい料理をするのか?
- 家族で一緒にキッチンに立つことが多いか?
- 来客が多いか?
- お手入れは楽にしたいか?
- 食洗機は必要か?
- 収納はどのくらい必要か?
これらの問いに答えることで、必要な機能やサイズ、そして最適なグレードが見えてきます。
5.3. ショールームで「体感」する
カタログやウェブサイトだけでは分からないのが、実際の使い心地です。必ずショールームに足を運び、実際に扉を開け閉めしたり、シンクの深さを確認したり、ワークトップの素材に触れたりして、体感してみてください。 可能であれば、実際に調理をするような動作をしてみるのも良いでしょう。高さや奥行きが自分に合っているか、収納の使い勝手はどうかなど、体感することで初めて分かることがたくさんあります。
5.4. 担当者と「本音」で話す
リフォーム会社の担当者とは、予算や希望、そして懸念事項など、正直に本音で話すことが大切です。 例えば、「本当は高級グレードがいいけど、予算が厳しい…」といったことも、遠慮なく伝えてください。プロの営業マンであれば、その中で最善の提案をしてくれるはずです。時には、特定のオプションを削る代わりに、別の部分に予算を回す、といった賢い提案をしてくれることもあります。
5.5. メンテナンス性も考慮する
見た目や機能性だけでなく、将来のメンテナンス性も考慮しましょう。 特にワークトップや扉の素材は、日々の手入れのしやすさが大きく異なります。セラミックや人造大理石は汚れが染み込みにくくお手入れが楽ですが、天然石は定期的なメンテナンスが必要になる場合もあります。長く快適に使うためには、日々の手入れにどのくらい時間をかけられるかも考えておくべきです。
6. まとめ:あなたの「最適解」を見つけるキッチン選び
キッチンのグレード選びは、決して「高い=良い」ではありません。
- 普及グレード: 予算を抑えつつ、基本機能をしっかり押さえたい方。賢くオプションを選べば大満足。
- 中級グレード: 機能性とデザインのバランスを重視したい方。コスパに優れ、長く愛用できる。
- 高級グレード: 最高の品質、デザイン、そして唯一無二のキッチン空間を追求したい方。
それぞれのグレードにはそれぞれの魅力があり、あなたのライフスタイルや価値観によって「最適解」は異なります。
今回ご紹介した情報を参考に、ご自身の理想の暮らしを想像しながら、後悔のないキッチン選びを進めてくださいね。もし迷うことがあれば、いつでもプロの意見を聞くことをおすすめします。きっと、あなたの理想を叶える最高のキッチンが見つかるはずです!
この記事が、あなたのキッチン選びの参考になれば幸いです。
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